2015年08月

2015年08月30日

一夜変身、傲慢無礼

中学の文化祭前日・・・

ポースターと写生画がまだできてなくて、
家に持ち帰って作業してました。
ポスターは「水」をテーマにして
水源の保護のポスターを描き、
写生は、海に浮かぶ船を題材に描きました。
鉛筆で書くまではうまくいくのに
絵の具を塗ったとたんに
ダメになるのはどうしてでしょう・・・

思った色が作れないのが原因のような気もします。

色作りって重要ですよね。
普通に色を塗ると
とにかくへんてこな作品に仕上がってしまいます。
だから色はそんなにつけないように薄くうす~く
仕上げました。鉛筆のあとが残るくらいのうすさです。
「色が薄い!」と当時の美術の先生の評価は最悪。
「下手ですね~もっと色を出しなさい!」
「私だったらそんな塗り方しないわよ。最悪の絵ね」
やたらと人の作品にケチつけるその先生が大嫌いでした。
でも、なにを言われてもめげずに作業を続けました。

納得いくものを作ってると時間がたりなくて、
家に持って帰ってはきたもののとうとう夜中・・・

四苦八苦してたら、たまたま帰ってきてた父が
「そろそろ寝たら」と声をかけてきました。
明日文化祭なのにまだ作品が仕上がってないことを告げると、
「ポスターはもう十分だから写生画をやったら」と父。
やっぱり父も薄い色の絵を見て未完成だと思ったようです。

写生画はそれで完成で、ポスターがどうも気に入らなくて
仕方ないことを話すと、アドバイスをくれました。
一通り作業が終わるともう2時。
やればやるほど変になるのであきらめてその日は寝ました。

次の日の朝、納得いく作品ではなかったけれど、
ポスターと写生画を持って学校へ行こうとしたとき、
その絵を見て血の気が引きました。

ポスターは描いてもない老人と子供がどでかく貼り付けられていて、
お年寄りを大切にと言う文字・・・
写生画にいたっては、うすーく仕上げてたのに
ブルーナも真っ青のばりばりの原色べたぬり。
「よくなっただろう?」と父。
もう半分泣きそうでした。
寝た後に父が勝手に描き直してたのです・・・

文化祭当日なので、もう描き直すこともできません。
余計なことを。。。。。しかも美術得意なんて嘘ばっかり。
学校を休みたかったけど、仕方ないのでその絵を持って
登校しました。当然笑われました。

美術の先生も、半分あきれた顔してましたがどうすることも
できないのでそのまま飾るはめに・・・
早く文化祭終われ~とこの時ほど思ったことはありませんでした。

美術の先生は、そのべたぬりの絵が本当に嫌いだったらしく、
上手な人と比べてばかりいたので、もっと嫌いになりました。
時間内に仕上げられないのもいけないのですから、
父を責めるわけにもいかず・・・
どうでもいいから早くその話題は葬り去ってほしかったです。

年が明けて3月、先生方の移動の時期がやってきました。
その美術の先生も移動で、これでせいせいすると思ってたら
最後の最後まで皮肉たっぷりの挨拶・・・
「ベタベタ絵の具を塗るのも人生、描いた上から何かを貼るのも人生。
だけどそれは恥の上塗りでしかないので、なんでも隠さずに
正直に生きましょう。」
あの言葉はきっと文化祭のときの自分のこと言ってるんだな・・・
敏感に感じてしまいました。
それにいたるまでの経緯も知らないくせに、
ただダメな奴と決め付けるその先生。
本当に大嫌い。

最後にマジックをすると言い、
「ハンカチを出して、手に持って高く上げてください。
12の3ですばらしいことがおきます」

みんながハンカチを持って上にあげるのをみて、

「さぁ、いっせいに手をふってみて!
    12の3!はーい、
   私へのはなむけありがとう。
さよならとはこうするものなんですよ。ではさようなら」

みんなまんまと騙されハンカチをふり、その先生にさようなら
をしてしまったのです。
みんな唖然としてました。

ますます大嫌いになってしまいました。





















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2015年08月20日

ドナドナ狂と飴3種

小学校のとき、クラスを外されて音楽を専門に教えていた
先生がいました。音楽室からは甘い香りがしていて、
ついフラ~っと立ち寄ってしまうことがしばしばありました。

その先生はほとんどの時間音楽室にいました。
甘い香り=飴で、もしかしたらもらえるかもという期待で
先生に近寄りましたが、さすがに飴をくれることはなかったです。
しかし・・・飴もらったという子がちらほら出てきたのです。
飴をもらった子に聞くと、
「おいしくない飴だから、もらわない方がいいよ」
と話すのです。どんな飴なのだろうと思い、
友達と何度も先生の所に行くけど、なかなかくれません。

その先生は「ドナドナ」をこよなく愛していて、
自分の演奏に酔いしれてたり、授業中は決まって歌わされました。
「またドナドナ・・・」きっとみんなそう思ってたでしょう。

ある日の放課後、音楽室の近くを通りかかったらその先生が
「ちょっと音楽室きて」と話しかけてくるではありませんか。
なんだろうと行ってみると、
「ドナドナ歌いましょう」と言うのです。
「え~ドナドナ~」正直な感想です。
もういいよとみんな思ったに違いありません。
嫌々歌ったドナドナ。
歌い終わったら満足したかのように、
「ありがとう、お礼」といいながらポケットから飴を出したのです。
それはニッキ飴、醤油飴、塩飴・・・
さぁ選べと言われても、子供には人気のない飴ばかり。
みんながどれにするか選んでいると、
「選びタイムは終わり~」とポケットに飴をしまい、
またドナドナを引きはじめたのです。
また歌わされては大変と、さっさと帰りました。

次の日、別の子がつかまってドナドナ歌わされてました。
くれるのかどうかもわからない飴3種。

どうしてそんなにドナドナ狂になったのか、
飴の意味はなんなのか、さっぱりわからないまま
卒業を迎えてしまいました。

あの先生はまだドナドナ狂なのかな・・・






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2015年08月10日

なくなった眼鏡

ぴっぴの話を前に書きましたが、その続きなど・・・

当時の校長は、習字の時間を持っていました。
相当な自信を持っていて、子供が書く字に
「こんな字じゃだめだ」と切り捨てるのです。
当然子供は嫌がっていました。
「習字も先生がいい!校長なんか・・・」
とよく言われました。

そんな子供たちがぴっぴのことで大変なことを
しでかしちゃったのです。
校長の大事な筆をトイレに落としたり、
(ボットントイレだったのです)
習字の時間をボイコットしたり。

さすがにそれはよくないので、厳しく注意しました。
気持ちはわかるけれど、ものを取ったり
ボイコットはよくないことですので。

それ以前にもぴっぴのお墓を校長室の窓から見える位置に
大きく作ったり、大きな声でお経唱えたりしてたので、
ぴっぴのことがあってから校長もこの子たちのことを苦手なようでした。
一言誤れば、子供たちも校長もすっきりできたのに・・・

でもこの後不思議なことがおきたのです。
校長の眼鏡がなくなったのです。
聞くと老眼とかいろいろ入っていて、
1本6万もする眼鏡なんだそうです。

当然子供たちも疑われたけど、そんなことするわけがないこと
を必死で訴えました。習字の時間の後だったらしいので、
筆やボイコットのこともあったので疑われても仕方なかったのかなぁ・・・
校長の怒りはくすぶってましたが、
どうしても見つからない眼鏡を探すより新しいのを買ったようで、
「なくなったせいでまた6万も出したよ」とひがみっぽく言ってました。

でもその眼鏡もあっという間になくなりました。
今度は校長室で・・・これは完全に子供のせいではありません。
その眼鏡も結局出てきませんでした。

またまた6万の眼鏡を購入した校長。
3本目ももののみごとになくなりました。
「一体どこへ行ったのか、検討もつかない」
とこぼしてました。

子供に一連のことを話したら、「ぴっぴのたたりだ!」
とみんなが口々に言うのです。
たたりなんてあるかないかわかりませんが、
「これはもうそうなのかもしれないね・・・」と
話した記憶があります。

結局4本目の眼鏡を購入しましたが、またしても
なくなった校長なのでした。

本当に不思議な出来事でした。

















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2015年08月01日

オレンジ親子丼

グレープフルーツに砂糖をかけて食べる、
これは子供の頃食べたことがある人多いのでは
ないでしょうか。

父が海外に仕事で行ってたので、
母が好きなサンキストオレンジ(バレンシアオレンジ)
を箱ごとよく宅配で送ってきてくれました。
母はそのまま食べるのですが、妹と2人でよく
グレープフルーツのように砂糖をかけて食べる
というのをよくやりました。
手がベチョベチョになるのですが、とっても美味しい。

当時よく作ってくれた母の料理に、
鶏肉のレタス包みオレンジソースがけと、
親子丼があります。
オレンジソースがけが美味しくて、
また食べたいとせがんでましたが
なかなか作ってくれませんでした。
親子丼は頻繁だったのですが・・・

そんな小さい頃を思い出して、
大学生の頃母に親子丼を作ってほしいと頼みました。
が、なんかあの頃の味と一味違うような・・・
そんな話をしたら母が、
「あたりまえじゃん、サンキスト買ってないもん」
と言うのです。何が関係ある?
と思い聞いたら、オレンジソースが失敗したら
それ捨てるのがもったいないから親子丼にしてた
というんです。あの頃食べてたのはオレンジ親子丼・・・

知らずに食べてたとはいえ、この母は・・・
と思わずにいられませんでした困った

まずいと思わなかったのは味覚音痴だったから
なのかなぁ・・・悲しい